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ツイブロ

求人広告のライターが、ブラック労働や就活、人材業界周辺のことなど、日常のあれこれをツイーっと書き込んでいるブログです。心に残るヘリクツをお届けします。

みんな就活を変に考えすぎ。

考え方 考え方-人材

f:id:halmali:20160605230452j:plain

 

http://nattoku.hatenablog.com/entry/2013/09/12/160456

を読んだ。

 

人材関連の仕事をしており、色んな企業の採用事情を聞いてきた身としては、あまりに実態とかけ離れたことが書かれていると思ってしまった。

 

たとえばこれ。

 

例えば新卒で保険会社に入って毎日営業に出かけていた人間が転職して
IT業界にエンジニアとして勤務することは難しい


難しくない。

適性の問題はあるかもしれないけど、SE・PGは転職市場で不足しているので、未経験者にも比較的門戸は開かれている。(もちろん最初からSEを志す人に追い付くのは大変だろうけど)。逆にエンジニアが保険の営業をするほうが100倍無理だろう。

 

最終的に自分がどうなりたいのかを
長いスパンで考えて就職活動をした方が
短絡的に考えて適当に就活するよりも
遥かに得られるメリットが大きいわけだ

 

これも、もうやってるんだ。就活生のみんなは。多くの学生は必死に頑張っている。自己分析をして、将来どうなりたいかを考えている。業界や業種の研究もしている。

 

個人的には、この問題はそこそこ正解に近い就職先(銀行、商社、インフラ系とか)が明らかになってしまったせいで、みんながその"正解"に殺到するところにあると思っている。

 

企業の求める人物像もコミュニケーション力重視で横並び傾向になっており、その結果、大量の内定辞退と大量のお祈り通知が出てしまっているのも問題だ。

 

もっと言えばその業種はその会社でしか役立たない
汎用性の極めて低い業種ではないだろうか?

 

さっき出てきた営業経験は、少なくとも転職市場においては、とてつもなく汎用性の高い経験の一つだと思う。なにせ、ほとんどの会社に営業は必要なんだから。

 

そして悲しいかな。安定して稼げる仕事の中には、むしろ汎用性が低いものも多い。独自性の高いビジネスで成功した会社のほうが、下手な大手より労働環境が良いということもある。

ここで言っている汎用性の低い技能って、どちらかと言えば、社内ルールの把握とか部長の好みを逐一覚えておくとか、そういうゴマすり的な話なんじゃないかな。

 

でもこんなのは、どこの会社にもあると思うし、そこに乗るかどうかは個人の志向によりけりで、会社でボチボチ働く分にはそんなに重要じゃないと思う。

受付事務の仕事なんかその典型だ
20代のうちは良いかもしれないが
それを何十年もやれると思うか?

 

これはスキルの問題じゃない。

企業が受付事務に求める要件が単に、美貌(若さ)というだけ。

 

じゃあどんな業種を選べば良いのか?
それは結論から言えば機械にはマネできない仕事だ



新卒採用が必要な仕事に、機械でできる仕事なんてない。折り込みチラシで十分採用できるのに、手間と金をかけて新卒なんてしない。いま比較するならむしろ、安い賃金でたくさん働く、発展途上国の雇用で代替可能かどうかのほうが重要だと思う。

創造能力についても同様のことが言える
iphoneは機械のプログラムで自動生成されたか?
電気はいきなり光ったか?

全て人間の創意工夫による創造によって創られただろう?
こういうクリエイティブな業種は永遠に失われないし
常に必要とされている


こういう仕事は人気だけれど、それだけに、転職市場においてはレッドオーシャンでもあると思う。現にジョブズは唯一無二の存在で、世界に何人いるか分からない開発者の誰一人すらも、iPhoneほどインパクトのある製品を作れなかった。

 

成功すればいやというほど食えるのは事実だろうけど、芽が出ないリスクもあることは理解しておいたほうがいいと思う。小説家もマンガ家もミュージシャンも、クリエイティブな世界は競争競争で、限られた人だけがそれを職業にして、さらに限られた人だけが食えている。

 

僕としては、新卒の就活の要点は、いかに穴場の会社を見つけられるかだと思っている。BtoCの会社は手垢がついているので、競争が激化しがちだ。狙うならBtoBがいい。

 

地味でも、人々の生活に根付いた何かを提供していて、そこそこ歴史があって、社内の雰囲気が温かなところがいい。狭い業界でも、トップシェアに食い込むような会社はやっぱり強いし、誇りをもって、イキイキと働いている社員さんが多い気がする。

 

あと個人的には、オッサンがたくさんいる会社もおすすめしたい。そんな年齢になるまで活躍の場があるってことだと思うから。オッサンの相手をするのはしんどいと思うかもしれないけれど、男性は自分もいずれオッサンになることを自覚しなければ。自分がオッサンになったときの働き方をイメージすることが、将来を考えるってことだと思う。少なくとも多くの平凡な就活生にとっては。

 

海外を放浪したり、ボランティアに熱をあげたり、
サークルの副部長になってみたりとか。
変な経歴なんてなくていい。

 

普通にバイトしたり、友達とバカやったり、恋愛したり、単位落としたとかつまんないことで一喜一憂したり、そういう平凡な人が内定をとれないわけじゃない。

 

奇抜な例がニュースで取り上げられているだけで、内定数全体からすれば平凡な学生を採用する企業がほとんどだろう(というか、こういう普通の感覚を持った人が、いわゆるコミュ力ある人だと思うけど)。

 

素朴で熱のある、普通の若者を欲している企業は本当に多いので、就活生の方には、自分に合う会社をぜひ見つけてもらいたいなぁ。

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