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ツイブロ

求人広告のライターが、ブラック労働や就活、人材業界周辺のことなど、日常のあれこれをツイーっと書き込んでいるブログです。心に残るヘリクツをお届けします。

僕が出版社に求めるのは、純粋なレコメンドの気持ち。

考え方 考え方-生活

http://blogos.com/article/76258/
採用面接で「売れるもの」と「やりたいこと」の選択を迫られたら


自分が良いと思うものを世に送り出したい気持ちも大事だけど、
商業的な視点でもモノを見れる人でなければ、
という話(たぶん)。

「1万部売れているとんでもなく面白い漫画と、100万部売れているけど、ありきたりとしか言われない漫画、どっちを担当したいか?」「週刊少年マガジン(講談社)の編集部員が、ツイッターで明かした「採用面接の質問」がネット上で話題となっている」という記事です。

 この質問について「正解があるわけではないが、学生のほとんど全員が『1万部のほう』と回答」したそうです。

 「そんな中で、『100万部のほうを担当したい。なぜなら~~』と理由や夢も含めて、しっかりした答えをした一人の学生が」おり、その方は「講談社ほか出版社のみならず、たくさんの内定をもらった」ということを紹介しました。

 そして、「解説」として、「ヒントは、『作家さんへの貢献』ともうひとつ『面白いか面白くないかを最後に決めるのは読者のみんな』という点です。自己実現が、作家と読者の仲立ちの延長線上でできる人は良い出版人だと思います」という意見をツイートしました。

 

最終的に仕事としてやっていくためには、
こういう価値観を養う必要はあるんだろうけど、
消費者としては、学生の段階で100万部の方がいいと「さとって」いる人に、
出版の仕事をして欲しいとはどうも思えない。

うまく言えないが、
1万部の方のマンガを推したい衝動もありながら、
しかしプロとして現実を見据えながら、100万部を"あえて"推す人の思考回路と、
「決めるのは読者」とか言って、100万部の方を迷いなく推す人の思考には、
大きな隔たりを感じる。

表現に関わる仕事に就く人は、
誰しも自分の感性に自信を持っているだろう。
というか、僕はそうあって欲しいと願っている。

出版社には、尖がった感性の持ち主が大勢入社して、
仕事として出版物に関わる中で、「面白い」「つまらない」とは別軸の話として、
徐々に「売れる」「売れない」というプロの感覚も養っていく。
それでいいと思っている。

入社前から、売上のことなんか考えて欲しくない。
僕は売れる本が読みたいのではなく、面白い本が読みたい。
売れるだろうと思って作られる本を読まされるのは、屈辱だ。

僕は私は、この本をすごく面白いと思っている。
だから、できるだけたくさんの人にも、この面白さを届けたい。
お花畑すぎるかもしれないが、
僕が出版者に求めるのはこうした純粋なレコメンドだ。
「読者はこういうのを出しとけば喜ぶ」という、
売上重視のマーケティング術ではない。

冒頭の面接の答えで言えば、
自分が面白いと思った1万部の作品を100万部にするために、
どんな風にPRすればいいか、作品をどうアレンジしていけば読者に届くのかを
必死で考えられる人こそ、素敵な出版人になれる人だと僕は思う。

Amazonのようにランキングで本が売れる時代に、
こんなこと言ってもな、という感じもするけど、
どこもかしこもお金儲けが得意な人たちばかりの組織が増えて、
それで世の中面白くなるのか考えると、少し寂しい気持ちになった。