読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ツイブロ

求人広告のライターが、ブラック労働や就活、人材業界周辺のことなど、日常のあれこれをツイーっと書き込んでいるブログです。心に残るヘリクツをお届けします。

「上司が求める仕事」をするのは、単に「良い仕事」をするよりも難しい。

考え方 考え方-仕事

d.hatena.ne.jp

このエントリーを読んで、むかし読んだダイヤモンドオンラインの記事のことを思い出した。


これ、

diamond.jp

記事の一部に、プレイヤーとして無能な上司は、部下が仕事をできない理由を理解することができない、仕事の再現性がないのだ、といった趣旨の内容がある。

具体的にはこの辺りの文章↓

同じようなレベルの仕事を3回与えられたら、そのいずれにも高い水準で応える。これが、「仕事の再現性」があるということ。再現性のある仕事を大量にこなし、あらゆる仕事の引き出しやノウハウが無数にある。一方で、大量に失敗も経験している。

 だから、部下がどこに行き詰まっているかが、手に取るようにわかる。これこそが、プレーヤーとして優秀であり、部下を育成でき得るマネジャーになる資質だと思う。


この論には、当時はかなり衝撃を受けた。
自分の周囲を見渡せば、この理屈がドンピシャで当たっていたからだ。

で、記事はさらにこう続く。

20代の部下は経験が浅い。だから、脅えながらもおぼろげな知識を使い、なんとか答えようとする。マネジャーは、「それは違うよね」とすかさず否定する。予め頭の中に、「A」という回答があるようだった。部下が「B」や「C」と答えると、いかなる理由であれ認めない。


再現性のないマネージャーは、“部下に対して、自分が知っている方法論しか認めない”というのだ。

今回読んだエントリーでは、「詳細に指示を出せば出すほど無能になる人」について触れられていたけれど、この問題の根っこには、まさにその「自分が知っている方法しか認めない」上司の問題が潜んでいるように思う。

エントリーに書かれていた例え話。

マイクロマネジメント型の上司が、Aという仕事を部下に頼んだとする。部下は任されたと思って自分なりにどんどん仕事を進め結果、Bというアウトプットを出す。Bを見て、上司は激怒する。自分が頼んだAと全然違うじゃないか!と。


このとき「B」は、本当にまるで的外れなのだろうか、というのが僕の感想だ。プレイヤーとしての経験が豊富な上司なら、部下を導きながら「B」をブラッシュアップして、成果物として活用可能なのではないかという疑問が残る。

もちろんケースバイケースだし、この部下のパフォーマンスが死ぬほど低くて、救いようがない可能性も否定できない。実際、エントリー先のような流れで人材が腐っていく過程は、僕自身も目の当たりにしたことはある。

ただ僕は、管理する側は、部下の仕事をチェックする際に、もっとナーバスになるべきだと思っている。

自分は「A」だと思うが、ひょっとすると「B」の道もあるのかもしれない。「C」の道だってあるかもしれない。下手なジャッジをすることで、部下の成長の芽を潰してしまうかもしれない。上司には、そんな風に内心の不安と戦いながら、部下に相対する謙虚さが必要だと思う。

やれと言われたことをやったのにキレられたと思った部下の中には2回目からあてつけのように逐一プロセス中の意思決定ポイントに伺いを立てるようになる人がいる。

少なくとも、上司が部下をリスペクトしていたならば、
こんな反応にはならないはずだ。

仕事の進め方は十人十色だから、プロセス管理をされるというのは、相当なストレスになるし、パフォーマンスの低下につながる。ともすれば、自分の裁量で仕事を勧められる上司より、いちいち過程をチェックされる部下のほうが、制約の多い厳しい環境に置かれているケースも少なくないと思う。

(ダメな)上司が求める仕事をするのは、
単に良い仕事をするよりも難しい。

なぜなら、良い仕事には正解が複数あることが多いけれど、
ダメな上司が求める仕事には、正解が一つしかないからだ。