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求人広告のライターが、ブラック労働や就活、人材業界周辺のことなど、日常のあれこれをツイーっと書き込んでいるブログです。心に残るヘリクツをお届けします。

求人広告の内容が嘘だらけになる理由。

考え方 考え方-人材

すき家の美しすぎる求人票と労働条件開示のあり方 - 榊 裕葵


求人広告に書かれている待遇は、実態と乖離があるという指摘です。

元記事は、実労働時間の開示など、法整備の方面に言及されているのですが、僕は少し角度を変えて、こうした虚偽広告がなぜ出てしまうのかを書いてみようと思います。

 

1.採用を取り巻く環境の問題

・正直に書くと、よその会社に負けてしまう。

・嘘を書いている同業が多い(なぜ弊社だけ守らなければいけないの?)

・ネット広告だと、色んな条件でソートされてしまう(条件で求職者に足切りされてしまうため、条件を盛りたくなる)

・そもそも求職者が広告に書かれた待遇を信じていない(だから、面接時に提示される待遇が違っても問題が表面化しないor泣き寝入り)

・男女雇用機会均等法のせいで、欲しい性別が決まっていても公表できない(女性だけが不利なのではないです。男性がいらないというケースも多いです)

・年齢を問えないので、若者⇒即面接、年寄り⇒履歴書送付(そして落とす)という誰も幸せにならない選考をせざるをえない

 

2.クライアント側の問題

・応募を集めるために良い条件を見せようとしてしまう

・本当のことを書くと、違法な労働条件になってしまうから書けない(保険に入ってなかったり、労働時間や休日休暇がムチャクチャだったり)

・基本給が最低賃金スレスレ。残業などの手当込みにしないと見栄えしない。

・人事と現場、社長との意思疎通ができていない(待遇が二転三転する)

・人事が待遇等の正しい諸条件を把握できていない

・写真提供をめんどくさがる(結果、素材写真が掲載される)

・悪質な会社はモデルに嘘のプロフィールを付けて本物らしく偽装する

・本社の写真を支社の募集にも使用(その人は職場にいない)

・社長が見栄を張る(自慢したがる。実態より良く見せたがる)

・派遣会社や請負の場合、仕事の内容は詳しく明かせない

・応募数をかせぎたいので未経験歓迎と書くけれど、結局は経験者がきたらそっちを採用する

 

3.広告を売る側の問題

・営業マンが売上欲しさにクライアントの嘘を黙認

・応募効果を気にして小細工する(手当を含めて給与を多く見せる等)

・ライターがその仕事について無知(読んでもよく分からない広告になる。クライアントや営業の嘘を見抜けない)

・ふつうは無理なレベルの超高額な収入例を提示するなど、手軽に応募効果を上げるためのテクニックに頼り切っている

・「先輩が丁寧に教えます」と、とりあえず書いている(裏付けはないことがほとんど)

・オープニング募集は効果が出やすいので、リニューアルでも店内改装でも、なんでもかんでもオープニングとして募集する

・ブラック企業はたくさん出稿してくれるので、会社にとっては、ありがたいお客様である

・都合の悪いことは自主規制する(あえて書かない)

・大半の募集は欠員補充だが、広告には配慮して増員と書く

・扱う広告量が多すぎて、流れ作業的に制作されている(週に何十本も扱う)

・そもそも求人広告を売る会社の待遇がブラックだ(サビ残しまくり。求職者のことまで気遣う余裕がない)

以上。


とまぁこんな感じでしょうか。
重複してるところがある気もしますが…、まぁいいでしょう。
(思いついたら後で足すかも)

個人的には、食品偽装は問題になるのに、
求人の虚偽広告がずっと放置されていることに疑問を感じます。

「食」が命に影響するように、「職」も命に関わります。

過労死や自殺する人が出たとき、
僕たちは知らぬ間に、その幇助をしているのかもしれません。


※もちろん、広告会社やクライアントさんによっては、
まっとうな採用活動をされているところもあります。
広告文を注意深く読めば、きっちりしている会社は見抜けると思います。

 

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