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ツイブロ

求人広告のライターが、ブラック労働や就活、人材業界周辺のことなど、日常のあれこれをツイーっと書き込んでいるブログです。心に残るヘリクツをお届けします。

ふつうの会社に、いい人材はこないのか。

考え方 考え方-人材

 

いや、この記事を読んで思ったんですよね。

 

「真理は一つです。いい人が採れないのは、ダメな会社だからです。逆に言えば、良い会社であれば良い人が採れます。それだけの話です。」

「…もう少し具体的に教えていただけないでしょうか」

「いいですよ、良い会社というのは、こういう会社です。

一つ、給料が高い
二つ、そこに勤めている人の能力が高い
三つ、チャンスがたくさんある
四つ、労働環境が良い
五つ、経営者が信頼できる

これであれば、きちんとアピールするだけでいい人が採れます。」

 

これ、求人ライターの僕からすると「良い会社」ではなく単なる「完璧な会社」 です。

お仕事をしていると、たまにあります。これに近い会社。

 

こういう会社の記事を書くのって、実は一番つまらないんですよね。だって、僕たちプロの出る幕がないじゃないですか。事実を工夫なく、まっとうに伝えればそれで事足りてしまうわけですから。。。

 

結婚相談所に置き換えて考えると、すっごく分かりやすいです。

 

一つ、美人である

二つ、スタイル抜群である

三つ、家事ができる

四つ、性格がよい

五つ、頭がよい

 

こんなパーフェクトな人であれば、

なんの工夫もしなくても、すぐに相手は見つかるでしょう。

ふつうにしていればいくらでも男が寄ってきます。

 

元記事の内容は、論調を際立たせるために

あえて極端な意見を書かれているのでしょうねぇ……。

 

 

と、前置きが長くなりましたが、

「ふつうの会社」にも「いい人材」は来ます。

間違いなく来ます。

 

でも、多くの企業はその事実に気づいていません。下手をすれば、面接や職歴書の段階で足切りしてしまっていることもあると思います。

 

僕たち求人屋の考える「いい人材」と企業が考える「いい人材」は、どうやら根本的に発想が違うらしいと感じます。企業が求めがちなのは「完璧な人材」。もうすこし柔らかく言えば「オールマイティな人材」を求める傾向が強いです。

 

批判を恐れず言うなら、頭を使わず適当に人員配置しても勝手に成果を上げてくれる人材が「いい人材」だと勘違いしている脳死状態の担当者が少なくないと感じます(他の業務が忙しいとか、色々あるのは承知してますが)。

 

対して僕たちが考える「いい人材」とは「その仕事や条件にマッチした人材」のこと。

 

たとえば、極度のコミュ障だったとしても、対人折衝の一切ない仕事であればそのデメリットはそこまで問題になりません。コミュ力の部分に目をつぶることで、より実務に直結する能力にフォーカスした人選ができるというわけです。

 

コミュ障だとか、そこまでいくと極端すぎる!と思われるかもしれませんが、パートの募集で週3日~、1日4時間~OKなーんて書いてあるのは、まさにその好例です。本来ならもっと複雑で高度な仕事に就けるかもしれない優秀な人を、「少ない日数、短い時間でもいいよ」と妥協することで、時給数百円ぽっちで雇うことができています。

 

すこしだけ働きたい主婦と安価で有能なスタッフを採用したい会社の思惑が見事に合致するからこそ、パート募集が世にはたくさん出回っているわけです。

 

この発想を拡大すれば、ふつうの会社でも、いい人材を雇うことはできるはずです。

 

というより、求人広告をはじめ、諸々の人材サービスの大半が、本来「ふつうの会社に、いい人材を供給するためのビジネス」なんですけどね。そうじゃなけりゃ、ビジネスになりっこありませんから。

 

もしも残念ながら、元記事の内容に共感する採用担当の方がいらっしゃるとすれば、それはお付き合いする求人屋の質が低いのだろうなと感じます。すぐに担当を変えてもらうか、会社そのものを変えたほうが無難でしょう。

 

なんなら、ご相談いただければ、僕が代わりに書いてもいいんですけどね(笑)

 

まぁ日々の生活の片手間に書くことになるので、時間はえらくかかるでしょうが。