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求人広告のライターが、ブラック労働や就活、人材業界周辺のことなど、日常のあれこれをツイーっと書き込んでいるブログです。心に残るヘリクツをお届けします。

宣伝会議賞という呪い。

考え方 考え方-広告

みなさん宣伝会議賞という、公募の広告賞をご存知でしょうか。

今年で53回目になる、由緒正しき大きな賞でして、

コピーライターの登竜門的な位置づけの賞でもあります。

 

過去には、ほぼ日の糸井重里さんや

小説家の林真理子さんなども受賞されています。

 

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第53回 宣伝会議賞

 

参加するのは簡単です。

企業からのお題に対して、キャッチコピーを考えて応募するだけ。

参加資格も特にありません。

誰でも応募できるため、プロから広告業界を目指すアマチュアの方まで幅広く参加している、とっても有名な広告賞なのです。

 

例年9月1日から10月末くらいまで(今年は11/4まで)の約2か月間がキャッチコピーを考える時間として、参加者に与えられます。

 

過去のグランプリ作品で僕の好きなキャッチコピーを何個かあげると、こんな感じ。

こういうコピーが受賞しているんです。

 

 

家は路上に放置されている。
(セコム / セコム・ホームセキュリティ)

 

父親の席は、花嫁から一番遠くにある。
(キヤノン販売 / キヤノン PowerShot S1IS)

 

愛しあっているのなら、0.03m/m離れなさい。
(岡本理研ゴム / スキンレススキン)

 

さらば、視聴率。こんにちわ、録画率。
(松下電器産業 / ホームビデオマックロード55)

 

最後の視聴率のキャッチコピーなんか

1978年の受賞作ですよ。すごくないですか。

みんなが録画してみていることは、最近になって、ようやく言われ始めてはいますが、いまだに視聴率のほうが重要視されています。録画率を見るという発想は、本質を突いていて本当にすごいと思います。

 

さて、こんな素晴らしき賞ではありますが、これ。

 

僕は呪いだと思っています。

宣伝会議賞という呪い。

 

なぜか。

それは業界にいる限り、受賞しない限り、出し続けずにはいられない賞だからなんです。いや出さなくてもいいだろう、という考えはあるでしょう。事実、そういう方も山ほどいらっしゃいます。でもそんな輩は死者も同然。生ける屍なのであります。

 

目の前にチャンスが転がっていて、ノーリスクで一発当てるチャンスが転がっているのに、それをみすみすスルーしてしまうのはプロとしていかがなものか。良心が痛まないのか。そもそも向上心があるのか。まぁとにかく、見て見ぬふりをするには、精神的につらすぎる程度にはビッグな賞なのですよ(受賞したら100万円ですし)。

 

個人的には、たとえ1本でもいいのですが、出さなくなった時点で、どうにもプロとしての魂が死に絶えてしまうような気がしています。思い込みでしょうか。まぁ仮にこの歳で一発当てたところで、いまさらどうなるもんでもないんですけどねぇ。半分は惰性かもしれません。もう半分は意地かもしれません。でも、今年も暇をみつけてチャレンジしています。

 

毎年9月~11月の2ヶ月間は、僕にとって憂鬱な2ヶ月です。

憂鬱じゃないのは、こんな賞とは関係ないくらい上にいる人か、歴代の受賞者か。

あるいは、三度の飯よりコピーを書くのが大好きな人か。

 

とにかく、僕はこの苦しみから逃れたい一心で、

今年もコピーを書いています。

 

宣伝会議賞の存在を知った、その年から、

僕の1年は12ヶ月ではなく、10ヶ月になりました。

 

宣伝会議賞は呪いです。

毎年、2ヶ月をその人から奪っていく、呪い。

受賞するまで抜けられない、呪い。

 

憑りつかれた者は、毎年、自分の名前のない受賞者リストを眺めながら、嫉妬の炎に身を焦がすのです。

 

 

ねっ、呪いっぽいでしょ(笑)

 

こんな風に書きましたが、ほんとはもう少しカジュアルで楽しいイベントです。期日まであと少しですが、ものは試し、みなさんも応募してみてはいかがでしょうか。

 

そしてあなたも……