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ツイブロ

求人広告のライターが、ブラック労働や就活、人材業界周辺のことなど、日常のあれこれをツイーっと書き込んでいるブログです。心に残るヘリクツをお届けします。

池上無双が、老兵の自慰行為に見えた。

サブカル サブカル-テレビ 日常 日常-ネタ

池上彰のあした選挙へ行くまえに (河出文庫)

 

選挙特番。

ぼくはテレビ東京の池上さんが出ている番組をみていた。

 

池上さんの選挙特番は、公明党と創価学会の関係について鋭い質問を投げかけるなど、視聴者があっと驚くタブーに切り込むことで一躍話題となった。その様子は「池上無双」と呼ばれるようにもなるほどで、いまやすっかり選挙特番の名物となっている。

 

ただ、池上無双がだんだん鼻につくと感じ始めたのは、ぼくだけだろうか。

 

初期の頃は、タブーに切り込んだ池上さんを「よくやった!」と思って応援したものだけど、さすがに演出過剰で、今回は単なる「失礼なオッサン」になっている瞬間が何度もあったように思う。

 

 

一度切り込むと、タブーはタブーでなくなってしまう

公明党と創価学会の問題がまさにそう。以前は腫れ物にさわるような扱いを受けていたのが、いまでは開き直りというか、そういうもんだという認識で番組が進行されている。

 

タブーだと感じられなくなったとたん、池上さんが公明党に迫る様子が、だんだんとプロレスに見えてくるから不思議だ。

 

視聴者を満足させるために創価学会を攻める風なシーンは一発入れとこう的な扱いを受けていることが画面から漏れ伝わってくると、見ている側はげんなりする。

 

最初に視聴者が興奮したのは、生放送でいきなりタブーと思われていた話題に切り込んだからである。いまや公明党=創価学会はタブーでもなんでもない。

 

 

無礼なインタビュアーを演じる池上彰

挙げれば切りがないのだけど、こんなやり取りがあった。

 

<三原じゅん子氏との会話>

池上彰:今回、神奈川県でですね、三原さんを菅官房長官が応援。一方でもう一人の自民党系の中西けんじさんは麻生副総理が推してますね。なんか菅さんと麻生さん、どうもここで別の候補を応援していて、なんかやっぱり仲が悪いのかなぁと見えるんですけど、どうでしょうか。

 

三原じゅん子:いや、私にはそういうことはよく分かりませんが。ただ、――(以下略)

 

池上彰:はい、大変正直なお答えですね。仲が悪いのでしょうかと言ったら、いや、そんなことありませんとお答えが来るのかと思ったら、私にはよく分かりませんという。はい、大変正直なお答えありがとうございます。

 

<山口代表との会話>

池上彰:創価学会におじゃましまして、池田名誉会長お元気ですかとお伺いしたら大変お元気だというお話だったんですが、こういう大変色んな政治の問題にあったときに、お会いになって意見交換ということはあるんでしょうか?

 

山口代表:政治家の側が直接お会いすることはございません。

 

池上彰:はぁ、ということは、向こうから会いたいとか、話をしたいということはあるのでしょうか?

 

山口代表:そういうお話もございません。

 

池上彰:あーそうですか。じゃあ最近、全然お会いになっていないということでしょうか?

 

山口代表:直接お会いしたことはございません。

 

池上彰:分かりました。どうもありがとうございました。

 

(山口氏との中継終わり。以下スタジオ内での発言)

 

池上彰:直接お会いしたことはありません、という、ちょっと微妙な言い方でしたけれどもね。

 

この会話、読んでいかがだろうか。

 

新聞などを読むときに言葉尻のニュアンスを捉えて、こういった裏読みをすることがあるのは分かるが、そのテクニックをしつこいほどにゴリ押しするのはいかがなものか。自らのインタビューに酔いしれているのではないかとすら感じる。

 

鋭く切り込むことと、無礼な質問の仕方をすることは別だ。議員の先生方に対してこの慇懃無礼な態度はどうかと思う。限度を超えて不愉快な場面が多々あった。

 

 

答えられないことを分かっていながら質問する、陰険さと不毛さ

池上さんは、元ビーチバレー日本代表の朝日健太郎氏に対して、どこの委員会に所属を希望するかをしつこく問いただした。

 

朝日氏はしどろもどろになった。そりゃそうだろう。根っからの政治家ではない人だ。まともな答えを期待するほうがどうかしてる。どうせ答えられないのが分かっている質問をしても時間の無駄だろう。まぁ朝日氏を貶める意図があるなら話は別だが。

 

元SPEEDの今井絵里子氏に対する、沖縄情勢についての質問も意地が悪い。投票した人の真意は分からないが、知識を求めて投票するなら別の人に一票入れるだろう。彼、彼女らに国民が期待しているのはもっと別の側面なのではないかと思う。

 

やり方がいちいち露悪的で、池上氏が自らの力を誇示しているようにしか見えなかったのが見ていて辛かった。

 

 

色々書いたけど、テレビなので本当のところは分からない。

 

池上さんも演じているのかもしれない。

 

池上無双を期待するテレビ局からの要望にサービスしていたら、こうなってしまっただけなのかもしれない。

 

でも、だとしたらもう止めてほしい。あるいはそれが本性だとしたら、いつもの人の良いオッサンを演じててくれと思う。

 

ぼくが見たい池上彰は、未来世紀ジパングやニュース解説番組に登場する、朗らかなミスター・ニュースとしての池上彰なのである。