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求人広告のライターが、ブラック労働や就活、人材業界周辺のことなど、日常のあれこれをツイーっと書き込んでいるブログです。心に残るヘリクツをお届けします。

DODAの広告が時代錯誤なうえに、クライアントにも失礼。

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さいきん、転職サイトの「DODA」の広告めっちゃ見ませんか。

テレビCMもしてますね。

 

僕はこの広告、めちゃくちゃ違和感があります。

 

給与orやりがい? 家庭orキャリア??

広告の本文の部分をご覧ください。

給与か、やりがいか。仕事か、プライベートか。

家庭か、キャリアか。安定か、挑戦か。

働き方が大きく変わる時代。

大切なことは、人それぞれ違うから。

転職の理由だって人の数だけあっていい、と思う。

 

「なぜそうなる」、のオンパレードだと思いませんか。

給与もやりがいもどっちも欲しいし、仕事もプライベートも充実させたいし、家庭を持ちながらキャリアも大事にしたい。

安定を捨てなくても挑戦できる環境こそが、むしろイマドキです。大手企業のなかには、そんな訴求をしている企業も多いです。

 

なんで全部を対立させちゃうのか。

仮にも「今よりいい会社」というならば、もっと理想を高くもって欲しいと思うのは僕だけだろうか。

実際、いまはひと昔前に両立が無理だと思われていた上記のようなことがらを、両立できる環境が増えてきているはずです。

なぜ、こんなメッセージにしたのか不思議です。

 

転職を煽りすぎてて、品がない

「条件は、今よりいい会社。以上。」バブルかーい(笑)

転職サイトの広告は、「現状の不満足を、転職によって改善しよう」というメッセージが主流です。マイナスの状況から、ゼロないしはプラスになろうという考え方です。

 

でも今回のDODAの広告は、「今よりいい会社にいこう」と転職を煽る訴求になっています。現状にそれなりに満足している層にも「もっといい会社へいこう!」というのです。求人倍率が高い、売手市場の世相を強く反映したメッセージです。

 

これは個人がそう思って転職活動するぶんには良いと思うのですが、企業に人材を斡旋しているDODAが大っぴらに言ってはマズイんじゃないかと思います。現状にそこまで不満がない人にも「転職を!」って呼び掛けているわけですから。

 

景気が良くなれば、年収UPのために、よりやりがいある仕事のために、力のある社員が転職していく。これはしょうがない流れだと思います。自然なことです。

でも、転職サービスの会社に「今よりいい会社にいこう」と広告を大々的にうたれてしまうと、これまでDODAを使って採用してきた企業側からすると、「うちの社員を扇動するなよ!」と言いたくなるのではないでしょうか。

 

 

DODAを運営している、パーソルグループは、以前も「はたらいて、笑おう」という広告が一部の人に大不評を買っていたようですが、

街の至る所から煽ってくるテンプホールディングスの企業広告 : 市況かぶ全力2階建

 

今回の広告も、エッジを効かせようとして失敗しちゃってる感、をひしひしと感じます。

広告には企業の品格が出ます。今回で言えば、根本のところで「人材」を何だと考えているか、ということです。

就活生には、こういうのも企業研究の参考にして欲しいなぁと思います。「人のためになりたいから人材業界を志望します!」なんて、キラキラした目で言うならなおさらです。

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